伏流水とは、河川の流水が河床の地質や土質に応じて河床の下へ浸透し、上下を不透水層に挟まれた透水層が河川と交わるとき透水層内に生じる流水で、水脈を保っている極めて浅い地下水。本来の地下水と異なり、河道の附近に存在して河川の流水の変動に直接影響されるものをいう。伏流水は、地中で自然のろ過が行われるため、表流水に比べて濁度などの水質が良好で安定し、水源が特定できる。扇状地や厚い砂榛層が堆積している河床をもつ河川水は地下に浸透し、石灰岩地域では水が石灰岩の割日を通って伏流水となって流れ再び地表に現れることもある。火山堆積物の中にも伏流水が発達する。一般にその地下水は極めて遅い速度ではあるが低い方に流動しており、伏流水とも考えられる。